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Up to the Sky!

4月22,23日
バイクナビグランプリ主催の富士スカイラインを登るヒルクライムレースに出てきました。新歓ランをぶった切っての出場でしたのでここに軽く報告したいと思います。

参加決定
 風のうわさでこのレースの存在を知ったのは3月の試験あたりだった。コースの立地はいいし、それまで数回参加した競技班での練習の中で登りにはある程度の手ごたえを感じていたのでこれぞとばかりに参加を決断した。新歓イベント一回休み程度なら許されるだろうと。16.5㎞、約1200アップで新五合目まで行くやや勾配きつめなコースで、それぞれ異なる富士山五合目へ上る三本の道路のうち、激坂あざみラインと緩いスバルラインの中間的な位置づけだ。他の二本のコースでの自転車レースは数年前から行われているが、このスカイラインでは初めての開催となるそうである。
ウェブ上で申請すると振込み用紙が郵送され参加費を納入する仕組みだが、届いたのがどうやら沖縄旅行中であり、帰ってきて開けてみたら振込み締め切りを過ぎていた。最近の締め切りの無意識透過傾向がまたひとつ現れたか。スバルライン人気の余波でわりとすぐ定員に達するのではないかという大方の見方への失望と「締め切りを過ぎると参加できなくなることがあります」との文句に希望を抱きながらも、コンビニでお願いしたところなにごともなく通ったので、しばらくは22日を目安に練習しようと決心する。

一ヶ月前
本郷の授業が始まってから2週間天気の調子がいまひとつでほとんど走れない。家でローラー台に乗っても、一日20分10キロが限度である。14日の金曜にチャリ通した時は全然脚が回らなくて相当の危機感を覚え、16日のコンパの前に和田峠へ自分に渇を入れに行く。その日は峠の手前で抜かれたおかしく速いペースの兄ちゃんに無理してついて行き、脚がパンパンに張った状態でバス停からタイムアタックし17分30秒だった。これは悪くはない結果だった。3月に買った上り用のホイールに関してとてもよい感触を得た。ただその帰りはかなりのハンガーノックに見まわれ多摩川サイクリングロードでさえ25キロも出なくなってしまった。

直前の一週間
月曜は(和田の翌日だが)軽快にチャリ通したものの、火曜は雨、そして水曜の朝起きたらどうも喉が痛い。口あけてガーガー寝てたためならよかったのだが、見事に風邪を引いてしまったようだ。翌日木曜は1限ブッチで8時間寝たが治らず、その夜葛根湯を飲んで寝たが金曜の朝もまだ治らず、結局火曜から4日間ゼロ走行。おまけに当日の予報はばっちり雨なもんで、逆に風邪の中凍てつく富士山にレージャーレーパンで突っ込んで治すかーとやけになる。おかげで体重は多少しぼれたが。

レース前日
土曜はさすがに本郷まで走り、五月祭の消防訓練&会議に出て乃木坂から競技班の先輩の車で一気に富士宮へ現地入り。結局その人と二人での出場となったが、(バス以外で)初めての高速の爽快さに(130キロ~!)心の中で大はしゃぎしつつ気持ち悪いくらいスムーズに2時間半ほどで到着。素泊まりで予約しておいた宿に荷物を置き、おつとめ品の味噌カツ弁当を食べたり会場に戻ってビンゴ大会でゲロルシュタイナーのキャップ(カッコ悪い)を当て参加費5000円の大半を回収したりで午後10時就寝。願いを込めて葛根湯を服用。もちろんノンアルコール。

レース当日
雨はほとんど降っていない。今のところ。
スタート会場入りすると、いきなり隣の車の前にBORAULTRA発見!みなさん機材は充実のようで。でも負けねーぞ!そういうやつほど抜かしたくなる。
同伴の先輩は持参のローラー台で猛烈にアップしている。私もコース付近の上りでアップしていると、寒さは大丈夫だという気がしてきた。
その風邪で鼻水が止まらないなどコンディションはとてもよいとは言えなかったが、29才以下の男子Aクラスでいよいよスタートする。このクラスは130名程度で乗鞍の時のような渋滞は起こらない。入賞は6位まで。しかしこの時点でそんなことは微塵も考えていない。
各カテゴリー5分差スタートで前が開けているために、開始直後からいきなり突っ走る者多数。しばらくすれば燃え尽きて落っこちてくるだろうと思い、やや後方でアップがてらくるくる回しつつどうにかついていく。ところが、2,3キロ進むと前のクラスから落ちてきた人でごった返し、そのままぐちゃぐちゃ。結局先頭集団を見失ってしまう。
例によってダンシングはあまりせずインナーの24、27Tを使い分け、まわりより明らかにワンテンポ早いペースでひたすら抜きまくっていく。LightWeightだのマドンだのを息軽やかに抜き去る爽快感!!
濃い霧のような雨の中で黒サングラスをかっぽりつけているのでずっと夜の近い夕暮れ時のよう。体中が汗だか、雨だか、鼻水だかでぐちゃぐちゃになり、坂の感覚は目ではもはや感じられず負荷で実感しながらケイデンスが75を切らないようにして淡々とペースを維持していく。
うん、まだ筋肉は大丈夫。心肺に余裕を保ちながら確かめるように上る。依然として前スタートのグループの集団を絶え間なく引きちぎりながら進んでいく中で、はじめ不安はあったけれど結局自分はかなりいいペースで来ているのではないかということに気がつき始めた。
が、残り5キロ付近で不意にやったダンシングが引き金となって脚が攣りかける。もどかしいけれど攣ってしまっては元も子もないのでペースダウンしてごまかしながら漕ぐ。その後はちょうどいいペースの人の後ろで休憩したりしながら、残り5キロ、残り4キロ…の看板に励まされつつ色気を出してフィニッシュのシナリオを描き始める。だがすでに自分の現在位置を知る術はなく、まわりの大勢から同じカテゴリーの人を見分けることも出来ない。
いよいよラスト1キロ。ペースを上げていくが、いかんせんゴールを競るような目標がいない。相変わらず亀さんたちを抜き去りながらゴールに近づく。
ゴール付近は不必要な人だかりが存在していて、何度もゴールだと騙されてスパートしてしまいキレそうになりながらも何度目かに真のゴールに達する。完全な単独ゴールだった。

順位は全くわからない。下ってから発表があろう。すぐさま預けておいた荷物を受け取って支給の味噌汁にありつく。雨が降り、視界はなく、雪が覆う白い世界。この史上最高に寒い雨の下りでは最近105に替えたばかりのブレーキから安心感がみなぎっていた。

 結果。もしからしたらぶっちぎりで1位だったのではという淡い期待も抱いたが、1時間2分31秒、アベレージ15.83で7位!しくった!!まあ前の6人は終始先頭集団を築いていたようでその中では大差ない一方、私は6位から1分半もの差があった。ゼッケンの装着位置が徹底されておらず誰がどのカテゴリーの人なのかさっぱりわからいままだったのが手痛かった。それでなくとも上位を狙うのであればスタート直後にどんなに脚を使ってでも先頭をぴったりマークしておくべきなのは基本中の基本のはずだった。これが今回の最大の反省点だ。現にBクラスに出た先輩はそうして、最後の競り合いで落ちて4位となっていた。体調のせいもあったが、そもそもはじめから絶対入賞してやるんだという強い気持ちがなく弱気だった。ちなみに、エキスパートクラスの優勝はおなじみパン屋の見習い筧五郎さんだった。スバル、あざみ、スカイラインの三つの富士山五合目レースの第一回を見事にすべて制したそうだ。

レース中はレージャーレーパン+アームウォーマーレッグウォーマーで問題なし。勾配は多くの区間で9~11%でこれといった激坂はなくペースを保ちやすい。雰囲気、路面状況ともスバルラインそのままに勾配をきつくした印象だ。富士宮市内、御殿場市内どちらからでも最低2000アップはあって交通の便は悪いが、通行料タダだし晴れた日にぜひもう一度行きたい。
今回のイベントでなお一層ヒルクライムが好きになった。“入賞しよう”ではダメで“何が何でも勝ってやる”という気持ちで臨まないと実力はあったとしても入賞はおぼつかない。ロードレースに比べて個人タイムトライアル的なものと捉えてきたヒルクライムにも自分の力を引き出して活かすための戦略というものが然としてあることを知った。
また、入賞賞品は賞状、CCD(高カロリーのスポドリ)の粉末たくさん、ビタミン剤、ボトル、ソックスだったそうでビンゴ大会の景品を合わせると軽く参加費越えのようだ。当たり前ではあるが、勝つことで大きなリターンがあるという事実をよく考えると5000円前後のレース参加費はためらうどころか、進んで出していくものだと思えてきて、見方が180度変わってしまった。レースで稼ぐということが夢物語ではなくなってきた事態にますますやる気が引き出されていくようでならない。しかし、交通費含め出費は出費だ。腰を据えて乗鞍あたり狙っていきたい。

おわった。とりあえず、もう好きなものを好きなだけ食べたろ!!
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2006.04.23 Sun l レース l COM(0) TB(0) l top ▲
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