明治神宮外苑クリテリウム
クラス1、1.5㎞×20周=30㎞
試走です↓

卒論前はこれだけが心配事だった。卒論自体は正直別に心配事ではなかった。しかも、今井さんからクラス1を任され、気が気でなかった。ま、そんな気持ちも怒涛の卒論の渦中に埋もれていった。
当日の朝は、気持ちも体もすがすがしく迎えられた。家を出ると気持ち悪いほどに風がなく、しんとして穏やかだ。金曜と火曜は雪だというのに、今日は完璧な小春日和だ。チャリを部車に預けてあるので中央線で一人戦場に向かう。
8時半に現地入りし2時半出走まで応援+充分な準備。普段のレースもこれくらい落ち着いてものを考える余裕があるといいんだけど。最近ようやく乗りこなせるようになった三本ローラーで回しに回し、あと実走で立ち上がりダッシュを10本ちょい。
レースレポート
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5分前に走り終えた今井さんにキシリウムをお借りする。しかし、もたつく間にどこからか、さぁスタートまで残り20秒です~、との声が。。
ままま、まずい!
急いでゲート裏に回りコースに入る、時に観客に接触!ホントごめんなさい!申し訳ありませんが、今急いでるんで先行かせていただきます!汗
で、前方に遠ざかっていく集団の姿を捉えるが、一周目はバイク先導のパレード走行のためすぐに追いつき事なきを得る。ブレーキワイヤーの調整レバーを締めて、心の中で、今、号砲。
バイク先導中は西薗も後ろ。一周目が終わり、バイクがいなくなって一気にスピードアップ!とりあえず全開でダッシュしてみる。キシリウムが唸る。特にコーナー、横剛性が半端じゃない。さすが、ひょろいハブに曲げたスポークを引っかけたおもちゃとは違い、もはや戦闘機という呼称しか浮かばない。
ふと気付くと、先頭付近に西薗がいて自分は集団中盤。やっぱりまだ自分はダッシュに自信がなくて、力を込めてかけることに精一杯で周りが見えてない。すべこべいわずに先頭付近に出なければならないので、ただ踏む。
しかし、前に割り込むということができない。普段、チャリ通で車の流れに乗ることに慣れすぎているために、相手の進路をふさいで割り込むということがどうしても体にしみ込んでいない。かけるときはかけるが、変ないざこざを起こしたくないので最終的に競るときは進路を譲るという先入観。立川クリテリウムのとき、隣の奴とSTIをガチガチぶつけ合ったあの攻撃性を今日は欠いていた。よって、追わねばならないのにいまひとつもがききれない。
目の前に見えるのに手の届かないもどかしさ。これを常に感じながら集団を追い、ちぎれ集団を作り、そうこうするうちに両ふくらはぎがマジ攣り状態に突入。ピクリピクリ。いや、バクバク、ズキズキ…
もう無意味なのでその場で降りてもよかったが、踏める限りちぎれ集団を引っぱり、そして終った。
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結論としては、現時点で最低限の走る力は身についてはおり、次に競るという段階に入るべきだ。
あくまで前半の話だが、先頭付近の人を観察する限り、決して速くはない。ただ、間合いが悪い。だから微妙に追いついていない生殺し状態でちぎれ集団でも3周ほど保ったのだ。それぞれのダッシュ単体の出力自体にそれほど差はないのにどんどん離される現状をみれば、競る技術が今まず必要だ。
このあたりからいよいよ自転車においても運動神経が問われてくる気がする。
今日は救いようのない走りだった。嫌気がさすので帰りはふつうに踏む。軽いホイールはかかりがよくて走っているだけで気持ちがいい。ついでに行った東経大坂では30キロキープ。それにしても、キシリウムの頑強さには惚れ惚れした。しかし、私はアメリカではないので莫大な借金までして戦闘機を買うわけにいかない。
ま、卒論明けのタコ脚に結果を求めるのは無茶な話だが。