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今日の日経新聞トップ記事。京セラと新日石が次世代型家庭用燃料電池を共同開発。自分が研究している固体酸化物形燃料電池の話題が載ったので注目。京セラはセラミックから派生したこの分野の大御所ですね。新日石は今までたいした成果を発表していないがオイルの改質に興味がありそう。さて、市販投入はいつになることか。


Bicycling Scienceより。
円柱に風をあてると摩擦係数CDが計算されるが、後方にもう一つ円筒を置くと両方の円筒のCDが単独のときよりも小さくなる。二つの円筒間の距離を大きくしていくとCDは単調増加ではなく極値を持つ。距離が直径の二倍で極小。
一方、翼形状だと二つ並べたとき前方のCDはマイナスになり、後方のCDは単独のときより大きくなる。翼長の一倍で極大極小。
また、二つを風にたいして横に並べると、円筒では単独のときとたいして変わらないが翼形状では単独のときよりCDが大きくなり、両者が離れるほど小さくなる。
へーっという感じだったが実際は特に役に立たないお話でした。
経験的な話。
「単独で走るより後ろに人が付いていた方が楽」は正しい。
「ローテで先頭から下がるときは隊列の横すれすれで下がる方が楽」は人間は円筒でも翼形状でもないのでなんとも言えず。



今日は御殿下筋トレ。秋になりひんやりしてきたがジム内は暑い。夏の冷房の効いたジムよりもたくさん汗が滴った。
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2009.09.30 Wed l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
アマゾンで買ってから放置していたBicycling Scienceを少し読んだ。

エンジニアだった筆者が1967年にイギリスの銀行に対して自転車などのhuman-powerd vehicleに関する新案に懸賞を出すよう申し出て、イギリスの雑誌がこれを公募したところ6ヶ国から73件の応募があった。これを機に出会った数名の自転車狂エンジニアが成果をまとめあげて1974年にMIT pressが出版した本の第3判が本書。
主にhuman power generationとbicycle physicsについて、論文を多数引用し実験データや理論的考察を多く掲載。出力と損失の収支の見積もりや空力の章なんかはけっこうガチに考察していて学校で教えられた(と思われる)ことを実際のものにどう適用するか参考になる、かもしれない。

蒸気機関が登場する前は、例えば船はマジで巨大な手漕ぎボートの様で奴隷が動員された。農作業などもパワーの出ない腕を使ったものが多い点と重い負荷をゆっくり動かすためにimpedance matchがうまくできていない点を指摘。capstantreadwheelに見られる変速の概念の発明で、軽い負荷を速く動かす動作や足を動力とする動作をうまく使えるようになった。
そして19世紀初頭の火山噴火による飢饉のときに馬に与えるエサがなくなり、あるドイツ人エンジニアがアイススケートを真似て脚で蹴って進む二輪の自転車の原型を考案した。
改良が重ねられたが依然貴族の遊び道具のままで、蒸気機関や鉄道の普及と重なって自転車が下火になったときもあった。それでも燃料が要らなかったりで利点もあり戦争でも移動に使われた。そして改良の過程で派生してできた技術も多い。大量生産方式、ボールベアリング、鉄パイプの生産と使用、プレス技術、タンジェント組みスポークホイール、変速ギア、チェーンによる動力伝達などなど。




本日は本郷復路。昨日丸一日休んだがだるい。新青梅街道経由。37キロ。小雨。
2009.09.29 Tue l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
土曜のスバルラインTTのデータ。苦難の道のりがここに記されている。
スバルTT
平均は、
最初の30分が286W、85rpm、20.5km/h
後半の37分が266W、84rpm、21.6km/h
全体の67分が275W、84rpm、21.1km/h

勾配の変化に細かく合わせているため思ったより変動が大きい。後半落ちているのが明らかだが、どうにか持ちこたえることができ自分なりにベストな走りをできたと思う。

10月10日にはさら脚でスバルラインに挑む。これは今回の料金所スタートよりも4km多く、平均20キロで行くとすると12分追加して1時間19分。二年前の自己ベスト1時間17分56秒には及ばない。全体の平均で285Wをめざす。


昨日は賞金を引っ提げてHubで世界戦観戦。9時に店に入るなりいきなり新城が逃げている!そしてイタリアのブルセギンの鬼引きに、メイン集団に残ったオーストラリアチームの全身全霊を込めた引きに、カンチェラーラのTTとの二冠をめざした猛進に、鳥肌が立った。そしてエヴァンスの魂の篭ったアタック。
献身的なアシスト、策略、集団コントロール、アタックのタイミングなど自転車ロードレースに特有で他のスポーツにはないものが凝縮されていた。そして国の誇りを胸に国の威信をかけた戦い。すごいものを見てしまった…。すべての選手を称えたい。

さて、この夜のBBQに虫に刺された左足の甲が豪快に腫れて現在歩行困難な状態に。腫れよ、引いてくれ。
2009.09.28 Mon l レース l COM(0) TB(0) l top ▲
自転車部のOB&現役、競技班&旅行班の合同ラン。

家から富士山入口まで100キロ走った後に富士スバルラインタイムトライアル。
真っ当にいっては無理難題ではあるがインカレチャンプ西薗を倒すために着々と準備。スバルへのアプローチの道中、二名アタック。しかし静観。西薗がサポートカーで補給中に他のメンバーで逃げる。しかし結局後でカーペーサーで追い抜かれダメージを与えられない。そんなこんなで到着。だりーねみーとかいいながらストレッチしてTTスタート。

スバルライン料金所→五合目。24キロ1200アップ。
データは明日見るとしておおまかな展開を。
食料は薄めたスポドリの満タンボトル一本、マツキヨPBのウィダーもどき(一本88円)を3本。目標は(無理を承知で)高く290Wに設定した。開始3分、意外にいけるのではという気がしてくる。雑念を振り払いひらすらペダリングに集中。20分くらいは保てたが次第にきつくなってきて280Wを切らないようにという目標に変える。ウィダー&スポドリをこまめに飲んでごまかす。ダンシングもたまに入れて血を巡らせる。しかしながらこれらの動きはペダリングのテンポを微妙に乱す。
残り10km過ぎてから気温がぐっと下がって空気も薄くなり疲労もたまって260Wを切らないようにがんばる。ウィダー二本目発動。自分の30秒後に西薗がスタートしており、やつが迫ってこないか何度も後ろを振り返る。ラスト6kmを過ぎてからさらに厳しくなり、最後のウィダーを飲んでここからは平均250Wでいいからそれ以上タレないようにと言い聞かせた。自分が三年生の時に出したさら脚でのコースレコードに迫れるかなどうかなと思いつつ最後の坂を上ってフィニッシュ。

1時間07分01秒。西薗に1分差で勝利。これは正直めちゃくちゃうれしい。
北海道は不完全燃料に終わったがこれでひとつ区切りをつけることができる、かな。
2009.09.27 Sun l レース l COM(0) TB(0) l top ▲
学会@盛岡で買ってきた南部鉄器風鈴。
二階のベランダに吊るしておくと風の強い日はふうりんがうるさい。

チリン、チリン、チリリチリチリチリチリチリリリリリttttttrrrrrrr※☆?@◇…

逆に風のないふつうの日はまったく音なし。
ちょうど心地よい音色を響かせてくれる日は来るのだろうか。



明日は最後に24km1200mアップの超級山岳に山頂ゴールする140キロのロードレース。
すなわち東京から全自走で行く富士スバルラインタイムトライアル。
一年目は10秒差で新藤さんに勝ち、二年目はさら脚でスバルに現れた有田に6秒差で優勝をさらわれつつもハンガーノックに陥った西薗には勝ち、三年目の去年は西薗がまたもハンガーノックで失速したための棚ぼた勝利。
今年ももちろん西薗を兵糧攻めにする作戦。
2009.09.25 Fri l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
久しぶりに御殿下筋トレ。
軽く体幹だけ。
年間パスの期限が切れるから半年分更新しよう。
これからは漕ぐ以外に泳いだり登ったり打ったりしたいな。

帰り際に夜の歌舞伎町でビルのロック解除してごにょごにょしてさっさと立ち去る、というちょっとしたミッションをやったらちょっと無駄にテンションが上がった。
が腹が減ったので直帰。
2009.09.24 Thu l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
なかよしさいくるのイベントに参加。

朝2時に出発して自走で来たとか、昨日スバル上ったとか美ヶ原林道上ったとか、一見狂ったような後輩たちのたくましさにあっけにとられる。迷わず特急を選んだ自分は若さを失ったなとも思う。

日光のいろは坂をアウターで上った。最後にノガ君が仕掛けてきたのでじわじわと380Wで追ってかわしたところ、ぐわーんとまくり返されたのであわてて踏みなおしたら450Wも出た。しかしなかなかタレてこないので維持。最後にどうにかチョイ差し。強い。。とりあえずスバルTTがんばれ。


あと、振り払ったはずの過去が走馬灯のようにちらつくときの悶絶っぷりとか。


なんだかんだで2500kcalくらい。
2009.09.23 Wed l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
連光寺ポイントを貯めに連光寺へ。

連光寺5
3分58秒 343W 87rpm
3分42秒 350W 87rpm
3分56秒 316W 85rpm
3分58秒 323W 84rpm
3分57秒 321W 86rpm

2~5本目は米軍レクリエーション施設~歩道から左に入るところまで。4分切りは320W~のようです。

続いて団地5
1分09秒 458W 88rpm
1分07秒 468W 87rpm
1分11秒 455W 87rpm
1分11秒 479W 86rpm
1分09秒 465W 85rpm
久しぶりの団地坂。一本目はシッティングでがんばっても390Wくらいしか出ず最後にあせってヒルスプリントっぽくしたら550Wまで上がりばらばら。二本目からは定格出力でじわじわ踏めた。4本目を終えたときの絶望感がやばかったがどうにか5本目を全う。

2時間、55キロ。


諸事情により晩飯にさんまを焼いたら外はやや焦げ気味&中は生とは言わないがぎりぎり焼けているくらいになり、芯のあるおかゆ現象が起きた。この熱伝導問題を自在に制御できるようになりたいものだ。
それにしてもこんなにうまいさんまを一尾たったの100円で買えるなんて、秋はすばらしい季節だ。
2009.09.22 Tue l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
異様に眠くて寝まくった。昼も寝た。遠征の疲れが出たかな。
睡眠の合間に部屋の片づけをした。要らなくなったものを捨てまくった。
wiggleで新しいメットを注文した。ポンドがまたちょっと安くなってきた。150円弱。
2009.09.21 Mon l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
倒すべき木は5本あって2本目。
PAP_0052.jpg
地面に垂直に生えている根を切るのが大変だった。コンクリートに遮られてのこぎりを当てる角度に困る。


喧騒を聞きつけて地主様が登場。
PAP_0051.jpg
申し訳ありませんが接収させていただきます。



昨日の夜練のごほうび。
PAP_0055.jpg
アウター53Tはいいね。連光寺くらいの下りでも時速60出る。

今日の練習。
団地坂の予定が膝がよろしくないので多摩川メディオ(?)310W8分くらいを2本。ヒルクライムを意識。目標というか理想は290W65分。

あとこのブログ普段は平均60か70アクセスくらいなのに今日は急に200もあった。何が起きた?
2009.09.20 Sun l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
わが家で車購入のため庭を改造中。業者に頼むと10万単位でかかるとのことなのでできるところは自分でがんばる。
PAP_0047.jpg
土を掘り返して根っこをぎこぎこ切ってついに倒れたの絵。
この残骸を捨てるためにこいつの幹を切ったのだが、武器がぺなぺなのこぎりとあってはなかなか手ごわい。250W15分くらいのしんどさだが無風のため滝汗をかいた。
2009.09.19 Sat l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
自転車乗りであり続けるということは体中に傷を刻みつづけるということだ。
とかいって。

自分も消えない傷をいくつも抱えている。
四年前初めての秋田チームロードへの出発前二食入り口でこけて脛を鉄のスロープにぶつけて白いものがこんにちわしたところは今でも凹んでいる。白馬から糸魚川へ抜けるトンネルの中で対向車線で追い越しを図った車が自分の正面に登場して風圧でこけたあと近くの民家で勝手に洗った腰の傷口は今でも盛り上がっている。
北海道の傷跡はラップが要らないくらいほぼ治った。ただ心の傷は消えることはなさそうだ。


今日は実に一週間ぶりの自転車。こんなに空けたことはこの四年間一度もなかった。イチローは体の感覚を失わないためにオフでも常に体を動かしているというが、自分もペダリングの感覚を忘れないように丸二日以上空けることはまずなかった。
通学復路。新青梅街道経由。
持て余していた力が体中から出てくる。春日の上り返しを駆け上がってそのまま平地ダッシュしてもあんまり息が乱れない。そして車の後ろでとてもがんばってしまう。北海道で車につけずに置いていかれたあの絵が脳裏に充満して恐怖がよみがえる。あとは急に暇になったこの連休をどう過ごすかをゆっくり考えながら帰った。
33キロ。
2009.09.18 Fri l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
先日同行した教授の子供がインフルエンザに罹っていたらしい。自分も感染の疑いが微妙にある。
そういえば最近くしゃみがよくでる気が…おとなしくしてこの一週間を何事もなくすごしたい。

あと今日研究室でUSB経由で感染するwindows専用のウィルスが蔓延した。ネットワークにつながっていない一部のwindowsマシンが感染したので、ネットを参考に手動削除が試みられたが必要ファイルが食われて消えた!USB経由でウィルスバスターを導入して滅菌。

無走行が七日目に突入。脚が飽和してきた。超回復を通り越して筋肉の萎縮が始まった。明日は通学復路してリハビリ。
2009.09.17 Thu l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
機械学会@盛岡はなかなか楽しかった。
初日の午後の空きで200kmドライブしたり、とても言えない額の焼き肉を教授におごってもらったり。自分のアウトプットはたった10分の発表だけであり、その質疑含めて残りはすべて勉強させてもらっているだけなのにそのためにお金が出る。こんな幸せなことはないなと思う。

盛岡で東北新幹線はやてに乗り、ふと気がつくとそこは大宮だった。うーん思ったより疲れているな。10日ぶりの東京。帰ったら体重が2キロ増えていた。見事にこの六日で増えた。これがふつうの状態での体重という説もあるが。


印象に残った話は、
焼き肉の席で。会社入って10年は勉強。社会のしくみはうまくできているがなぜそうなっているのか理由を常に考えよ。覚えれば仕事はできちゃうから楽なんだけどね。あと現場に足をはこんでなぜそうなのか自分の目で確かめよ。人の話はときどき脚色されたりして信用ならないからね。
機械学会での某教授の講演で。コンピュータの進歩のおかげで将来いろんなシミュレーションが可能になる。ただし、どういう計算ができたらどういうふうに設計にフィードバックできるか産官学でビジョンを共有しないと役に立たないね。往々にして設計者は先端的なシミュレーションなんて時間がかかりすぎて使いたがらない。また、自分が野望を抱いても企業幹部から資金をもらうのは難しい場合は他の人(会社)をおだてて先に走らせて成果が出そうな雰囲気にしてからの方がプロジェクトをゲットしやすいかもね。
日本中から幅広い分野の研究者が集った。機械という枠でも熱、流体、バイオ、材料などなど広くて隣の部屋は宇宙語だったりするわけだが、素人頭でも発表を聞いて研究内容がすごいなーというよりはよくぞお上を説得してこれだけの金を集めたなすごいなーという印象で今や研究も成果志向。将来の成果のための基礎研究をいかに支援するかはやっぱり問題みたい。
2009.09.16 Wed l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
北海道が終わり、学会発表が終わった。いろいろ終わった。新たなスタートラインに立ったという心持ちですね。

北海道は悔しかったけどやりきった感じはある。
ひとつ第三ステージで運命をわけた判断について言うと、落車の後三谷と東を含む集団で回していたときに、残り50キロをこの集団でゆっくり回していても先頭との差を20分にとどめることはできると思った。だから西薗が一人で抜かしていったときに見送って、他の二人となるべく一緒に行って東大の完走者を増やそうと思った。
しかしながら、自分が先頭で引くとすぐ後ろが切れて少し待って合流してから引いてもすぐばらばらになってしまった。自分にとって回すメリットがなくあまりに遅いので足切りの危機を感じて次の車が追い抜いた時に一人カーペーサーのために飛び出していった。
そしてこのステージ、先にいった西薗と後でうまくカーペーサーを活用した三谷が完走した。自分はその間で微妙に車に付けずに、ようやく付いたころにはその車ごと降ろされた。この場面とこの判断ミスは一生忘れられないね。正解は、余計なことは考えずに西薗にがん引きしてもらう、だったんだ。何度もフラッシュバックするが終わったこと。

明日まで岩手で6日連続無走行になる。
でももう体力低下の怖さに駆られて焦って乗ることはないんだな。
とにかくいまは三陸の幸がうますぎて危険だ。


東京帰って気が向いたらスバルラインヒルクライムの準備にとりかかろう。
2009.09.15 Tue l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
大会二日目
第3ステージ
183キロ 名寄→オロロンライン→豊富
27キロと104キロ地点に峠。そして125キロ地点から始まる恐怖のオロロンラインが正念場。強烈な西からの横風が大敵。

今日はまぁ逃げなどもあって二つの上りをしっかり集団内でこなしつつ補給地点での食料受け取りもばっちりできて余裕をもって125キロ地点に近づいていった。集団は気持ち悪いくらいゆっくり。そのときに備えるべく位置取り合戦が始まり自分もごちゃごちゃと動いて集団の中盤くらいにいるころに運命の右カーブを迎える。
その瞬間、左からの横風により集団は右側反対車線の路側帯に一列棒状べた付き状態に。横から風のため集団の恩恵は皆無で、右側で350Wで踏んでいるうちは状況は一向に改善しない。えいっと左に出るもののさらに400W以上維持して前に出ることもできず宙ぶらりんのまま苦しむ。選手は皆防風を求めて集団はとても不安定。そんな中、すぐ前方で落車発生!
あっ左にハンドルを切って回避を図るが、次の瞬間無重力状態を体験。ボーンという音とともに地面にダイブ。むくりと上体を持ち上げるが地面がぐるぐると回っている。数秒後に正気を取り戻して立ち上がってバイクのチェック。チェーンが外れていたので手で直しつつ自分の傷を確認。痛みが感じられるのは主に肩でジャージの肩が破れて擦過傷だけで大丈夫そう。乗ってみると自転車も特に不自由はなし。やれやれふらふらと走り出す。前に西薗が止まっていてなにやらパンクパンク、前輪とか言ってチームカーかニュートラルカーを待っている。インカレならまぁ自分の前輪をあげてもいいがここは北海道、かまわず前へ。
あまりに風が強く少数ではとても追えない。ここは単独で焦って進んではいけないと自分に言い聞かせて後ろを確認しながら無理せず踏む。ひとつ気になったのは妙に頭がスースーすること。落車で頭を打ったのでなんか変になったかな。何度も自分で頭をなでてみるが赤いものは見えないのでたぶん大丈夫だろう。レース後、メットの後頭部が粉砕していて風が入っていたことがわかった。

(※以下はいろいろあってすでに審判に周知の事実となっているので書いちゃいます)

やがて列車がやってくる。5人くらい。なんと三谷&東もいた。まぁのこり50キロみんなで回していけば大丈夫よーってことで回すがあまりに遅いので待ちながら進む。何度か回すうちに西薗が一人ですーっと抜いていった。そうこうするうち何台か車が来たので申し訳ないが踏める人だけでカーペーサー狙いでダッシュ。付けたがペースが早くてやがて付き切れ、を繰り返し結局少数になってしまう。後ろを見ながら走るが来る車がことごとくカーペーサーにすでに使われており速度差がありすぎて付けない。そのうち三谷が付いている車にも抜かれる。おいこら~~~。そのうちカーペーサーにうまく乗れたがいかんせん400W近く出さないと切れそうになるペースでどうしようもなくまた切れる。続いて隊列の中の救急車が登場して付かせてもらい、これは背が高く優秀で4分くらい引いてもらいめちゃくちゃいい感じだったがその後一気に加速していなくなる。なんだよ~~。またまたばらばらになる。近くにいた法政としばらく二人で回したが彼は瞬間のダッシュでカーペーサーに乗っていき取り残される。くそ~~~。
さらに後続車がきたがまた便乗失敗、しかしすぐ後ろのバイクが引っぱってくれる感じで寄ってきた。しかしペースが速くて付き切れ。待てー待ってくれーと絶叫して命乞いをするが去る。

この地獄ではどうやら救われる人間と救われない人間の二種類に大別されるようだ。
やはり自分の現世での生き方に問題があったのだろうか。

その後、後続からきたチームカーを発見。しかしそのうしろにはすでに4人ぶらさがっていた。左側の後ろの窓をゲット!神が降臨した。軽く回しながらバランスを保ち文字通り引っ張ってもらう。左からの強烈な風に何度もバランスを崩しかけるがこの窓は本当に、死ぬかあるいは手を離すかといった具合の命綱であり死ぬ気でしがみついた。
軽くペダルを回しながら捕まるのがコツというような話を思い出し、こぐ。しかしスピードが上がっていくと回す脚が間に合わない。しかも右手で窓枠を持っているので変速ができない。変速できませーんと訴えて車の中からレバーを動かしてギアを変えてもらった。経験豊富な柿木さんに車中からギアチェンジという初体験を提供。
しばらくして別府選手が左側の窓に捕まりに現れて結局車の窓の左右に二人ずつ捕まり後ろに二人カーペーサー状態というすさまじい絵ができあがった。バランスを保つので必死で右肩と右手は攣りそうだし腰も痛みを増す。前の別府選手の捕まり方をお手本にして、脚を回すのをやめて右脚を車体に付けて右手と併せて二点接触を図る。そういえばさっき落車して右半身にひととおり傷があるがおかまいなしに傷口も車体に押し付ける。ペースが上がり時速47くらいでしばらく引っぱり続けてもらった。これはこれは長い時間に感じられた。このまま耐えればゴールにたどり着けるので絶対に離すわけにはいかないと死ぬ気で捕まる。
あとでデータを見ると捕まっていたのはたったの7分間だったらしい。しかしとてつもなく長かった。7分後、審判車が現れて車から離れるよう指示。離れたもののここでまさかの、まさかの赤旗をふられた。は!?うそでしょ。ありえん。。審判車に向かって殺気を覚えた。

ふと目をそらすと晴れた北の海に浮かぶ利尻富士がきれいだった。これはいわゆる絶景というやつではないか。


4時間20分、158キロ、平均164W
2009.09.11 Fri l レース l COM(0) TB(0) l top ▲
9月9日午前
第一ステージ
1.1kmタイムトライアル
会場の石狩川河川敷は戦いを前に穏やかな雰囲気。心配された雨もない。コースはひとつの折り返しを含むテクニカルなもので路面に石も浮いている。
完走をめざす自分にとってタイムは関心ごとではないので慎重にいった。そうしたら慎重にいきすぎて出走90人中ビリのタイムを叩き出してしまった。さすがにこれは恥ずかしい。本番はこれからだということで気を取り直して午後へ。

9月9日午後
第二ステージ
97km 旭川→士別

再びこのスタート地点に戻って来た。去年は悔しい思いをした。一瞬の油断、一瞬力の使いどころを誤ることですべてが水泡に帰した。とにかく力をセーブして走り、しかるべき時に力を解放すべし。
今日は26キロ地点にある約300mアップの江丹別峠が山場。とは言っても平坦基調で距離も短いのでさくっと走りきりたいところだ。
逃げが決まっていたため江丹別峠の上り始めの4分は平均280Wと穏やかだったが、途中でアタックがかかりここからの9分半が平均340W。集団からわずかに50m遅れて下りに入ってしまった。あーあ初日から修羅場になってしまったと思いつつ、ここは落ち着いてカーペーサー復帰を図る。勢いよく下って追ったのだが、実はこれが間違いその一。正解は、下りではカーペーサーとして付くべき車を確保してから平地に入っていく、だった。実際、下りきってから強い横風が吹き荒れて後続の車にうまく便乗できずずるずると一人で走ってしまう。前方近くに順天堂大の中尾選手と鹿屋の江夏選手が見えたのでまずは必死こいて彼らとの合流をめざす。しかしなかなか差を埋められず脚を削るはめに。合流しここぞと全開で回してようやくメイン集団に追いついたと思ったら、再び強い横風が吹き始めて集団の最後尾から切れる。
同じく先ほどの二名も切れたので再び三人で回すことに。何が何でも絶対にこんなところで終わるわけにはいかないと踏む。下りきってからの30分間が平均280W、60分間で270Wに達した。徐々にペースが落ちてきていよいよ限界を迎えつつあったそのとき、後続列車が登場。もちろん乗車して北海道選抜、ブリッツェン、マレーシア、韓国などを含む7人の集団になる。ここで去年の二日目第二ステージで雨の中現れた最終列車を思い出す。あの時は一人でちぎれていたとき韓国を含む6人くらいの集団に乗ったものの律儀に引いて無理がたたって切れて最後ゴールから10キロ手前でおろされた。今日は二の前を踏む訳にはいかずたびたびローテをパスする。いろいろののしられるがそれでもパスする。タイム差は知るすべがないもののこれが最終列車だというつもりで必死だった。それでも切れない程度にたまに引く。だんだんこのペースで大丈夫な気がしてきたのでふつうにローテに加わるようにする。ぎりぎりの状態で1キロ1キロこなしてラスト30キロ。ここからは前日に試走していたのでゴールまでのイメージが急に現実的になる。
そしてゴール。歓喜、というよりは余裕を持って走りたかったステージで脚を余計に使ってしまったことが残念だった。明日からどうなることやら。。。

バイクの手入れを任せ車の整理や洗濯を任せマッサージを受けて飯を食いとっとと選手は就寝。ありがとうございます。

2時間30分、平均240W、平均39km/h
2009.09.11 Fri l レース l COM(0) TB(0) l top ▲
現役最後のレースに出撃。フェリーで北海道に上陸。雨のため各自軽くローラーとメンテ。大会期間中の天気が心配だ。

ホテルパコ旭川はふつうのビジネスホテルだった。正直東横インの方が快適だが夕飯バイキングはしっかり食べられた。死闘に向けて。。
2009.09.07 Mon l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
研究室BBQに参加。暑い。
留学生が多くて日本語率50%か。けっこう内輪で話してて70%くらいになったか。うひー
ランスアームストロングネタはほぼ全員に通じた。

荒川まで往復80キロ。
いかんまた体重が減ってしまった。水と米を補給すべし。



昨日渾身のソリアをやったけど、毎回の練習であれだけ追い込むことも理論上は可能なんだな。西薗はたぶんそのレベルに達しているんだろう。でも毎回あんなことをやっていたら気が狂ってしまう。自分は継続が大事という言い訳でそこそこきつい負荷でこなしていた。力の差が広がっていくわけだ。
あと東がパワマでこれと同じようなことをやって個抜きのタイムが急激に伸びた。練習はうそをつかないね。










あ、酸素と水素が隣に。
PAP_0006.jpg
キケン!

でもないか。
2009.09.05 Sat l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
今日こそ最後の夜練連光寺ソリア。
と思ったら雨だけどまいいや。
最近美麻とインカレをデュラホイールで走っていたので久しぶりのパワータップ。
表から始めて表裏を交互に。

3分34秒 340W 79rpm
2分54秒 344W 88rpm
4分32秒 329W 80rpm
2分48秒 416W 87rpm
4分37秒 316W 80rpm

汗だか雨だか涙だか鼻水だかわからないものを垂らしながら走る。4本目は最後に人生最高のソリアをやろうと決め込んで会心の一本。そして調子に乗って続けた5本目が地味にきつくダンシングで無理やり踏む羽目に。。
やはりパワーを知れることは重量を差し引いても圧倒的に強力な武器だ。より楽に出力を出すようにペダリングが修正される感がある。このことが実はパワートレーニングが走力強化に有効である大きな理由であると思う。そしてオーバーペースでもなく緩すぎもしないペースでしっかり所定の時間狙った負荷をかけられる。密度の濃い一時間だ。チャリ通で適当にもがき練をしているうちはいくら乗ってもそれほど強くなれないと思う。

37キロ、1時間18分
そういえば5本目の頂上でオーベストっぽい人が対向にいたが。。

さて、北海道に向けて集中していきたい。
北海道直後の学会資料も教授チェック後の修正を終えて一段落。
自分をさえぎるものはもう何もないさ。
モエレ沼めざして。
2009.09.04 Fri l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
さて、2009年を振り返ればそれは常に慢性的な練習不足との戦いだった。

距離を稼ぐはずの2月3月は就活で思うように乗れず、やっと少し乗ったのは5月連休の福島合宿だった。5月は旧門田、木祖村、個人ロードとあったがとりあえず出てほとんどその場しのぎで走るだけ。6月の過激な朝練で多少距離を乗れてチームロード4位を得たが個人TTは去年のタイムを下回る。7月は学会と修論中間試問を前に行き場を失いパワマの短時間高負荷練に走る。8月も上旬は乗れず中旬の福島合宿でようやく今年初めてまとまって4日間も乗った。
こうみると今年は、5月連休福島とTT朝練と8月福島合宿、そしてときどきの連光寺ソリアだけですべてを語れてしまうほどの貧弱な練習量だった。それ以外はリハビリという題の日記が頻発する。
ただ、全く乗らない日はなるべく作らないようにした。乗車ゼロで筋トレもしない日は月平均5日以下に抑えられた。

なにはともあれ、今が一番走れている時期なのは間違いない。福島合宿をやり美麻に出てインカレに出たから。あとはこの一週間、実験中に変な気体を吸って体調を崩したりしないように注意して過ごし周到な準備をするまでだ。



今日は本郷復路。今日は甲州街道よりも新青梅街道な気分だったので新青梅街道で帰った。33キロ。
2009.09.01 Tue l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲