正月暇だったので、いまさらながらカオスについて読んでみた。
http://www.amazon.co.jp/dp/4478830053/百歩譲って、つきつめていけばすべての自然現象を方程式で記述し、予測することができるかもしれない。うん。
しかし、筆者はこの還元主義の終焉を宣言する。
キーワードは非線形性、フィードバック、自己組織化(どこかで聞いたような)。
要は、
・初期値のほんのわずかな違いが、まったく違う解を導くので予測のしようがない。諦めろと。
・自然は、量子から惑星まであらゆるスケールで影響しあい、相互作用が混沌の中から安定な秩序をつむぎ出す。
・秩序は一部が失われても補完しあい、新しい秩序を手に入れることで変化に適応する。
この自己創出の概念から共生進化、ホログラフィ、ニューロンネットワークを説明し、
また非線形性と分散の釣り合いより生まれる孤立波から、津波、核融合、神経細胞の信号の伝播を説明する。
そしてシステム論へ。
たとえば人体は単純な機械と違って、調子が悪いときにここの悪いところを直せばよいというほど簡単ではない。たくさんのフィードバックで成り立っているので。
また、非線形性をモデル化するときにはフィードバックループのモデル化に注意せよという。
人口資源食料工業公害にフィードバックを持たせるモデルに挑戦したのがローマクラブだった。
世界はあるとき劇的に破綻する。それも、変数をどのように操作しても崩壊する運命にあるという。
とかなんとかいって、いろんなことをいっぺんに説明しているので非線形はすごいなと思いましたとさ。
成果は足し算ではなく、掛け算でもなく、指数関数でもなく、
フィードバック効果により全体的に劇的に生まれたら、いいな。
昨日走って筋破壊が進んでいるので今日はアクティブリカバリ的に。
200W-10min
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以上。