ときどき、はまると寝ても覚めても本を読んだりする。
文明崩壊 ジャレド・ダイアモンド
http://www.amazon.co.jp/dp/4794214642過去に繁栄した文明の滅亡と存続の分かれ目を比較研究法により分析した。現代はある意味グローバルな一つの文明と考えられて、外部に助けを求めることはできない点で、大昔の孤独な離島文明の存亡は遠いところのお話ではなく、示唆は大きい。
食糧、燃料資源、人口を持続可能なレベルに維持することは、おまじないでも金持ちの道楽でもなくリアルに必要なのだ。持続可能でないことがわかっていながら森を切り、人口が増え、自ら破滅に向かった文明もあった。
破滅を回避する駆動力は何か。
①市民→②実務を遂行する大企業→③規制を定める政府
問題を認識し、企業が環境に配慮することが企業利益になるように仕向けるのは市民の価値観だ。
第三世界の人々が先進国並みの生活水準を求めている。
しかし、今の全人口がその生活水準に達することが不可能なことは確かな事実だ。
先進国が生活水準を落とすことも難しい。
問題を前にして、どの価値観を保持しどの価値化を捨てて新しい価値観と置き換えるか正しく判断する必要がある。
実際には技術の進歩や価値観の変化の速度と資源枯渇の速度のどちらが速いかで残りの年数が決まりそうだ。
人類が一人もいなくなるまであと何年だろう。
地球の痛めつけ具合からして一億年ももつ気はしない。1000年くらいではまだ一部の人間ははいつくばって生き延びているだろうか。
そんなことを考えるのも現実逃避の一環。