CPについて調べていて出てきたアーチボルド・ヒルさんは、筋肉の有酸素と無酸素の代謝の違いを最初に明らかにしてノーベル賞をとったらしい。
その方法は、カエルの筋肉を単独で取り出し電気刺激を与えた時の発熱量を測るというもので、純酸素中と純窒素中で比べたら収縮の初期では差がなく、その後の回復過程では酸素中の方が発熱量が大きいことを発見した。それで酸素を使う反応と使わない反応の二つが筋肉へのエネルギー供給に関わっていることがわかった。
酸素なしで筋肉が収縮することはすでに知られていたが、ポイントは温度を0.0001℃のオーダーで、0.1秒のタイムスケールで測れるよう装置を改良して収縮の瞬間の発熱量をとらえたところ。
この実験データを目の当たりにすると、有酸素と無酸素が形式的な概念ではなく実感としてみえてくる。ちなみに運動強度別の有酸素(脂肪)と無酸素(糖とPCr)のエネルギー供給の割合はこれくらいらしい(2分全力走で約40%、4分全力走で約20%が無酸素)。
その他にも筋収縮の速度と力の関係式を作ったことと、VO2maxの発見に寄与。酸素負債、乳酸代謝、ランニングのエコノミーなど運動生理学のあらゆる分野を研究していてまさにパイオニアである。
ついでに本人もそれなりのアマチュアランナーで、本人が被験者として登場する文献もあり、朝飯前の1マイルジョグのみのトレーニングで57ml/kg/minのVO2maxを記録したとのこと。
その方法は、カエルの筋肉を単独で取り出し電気刺激を与えた時の発熱量を測るというもので、純酸素中と純窒素中で比べたら収縮の初期では差がなく、その後の回復過程では酸素中の方が発熱量が大きいことを発見した。それで酸素を使う反応と使わない反応の二つが筋肉へのエネルギー供給に関わっていることがわかった。
酸素なしで筋肉が収縮することはすでに知られていたが、ポイントは温度を0.0001℃のオーダーで、0.1秒のタイムスケールで測れるよう装置を改良して収縮の瞬間の発熱量をとらえたところ。
この実験データを目の当たりにすると、有酸素と無酸素が形式的な概念ではなく実感としてみえてくる。ちなみに運動強度別の有酸素(脂肪)と無酸素(糖とPCr)のエネルギー供給の割合はこれくらいらしい(2分全力走で約40%、4分全力走で約20%が無酸素)。
その他にも筋収縮の速度と力の関係式を作ったことと、VO2maxの発見に寄与。酸素負債、乳酸代謝、ランニングのエコノミーなど運動生理学のあらゆる分野を研究していてまさにパイオニアである。
ついでに本人もそれなりのアマチュアランナーで、本人が被験者として登場する文献もあり、朝飯前の1マイルジョグのみのトレーニングで57ml/kg/minのVO2maxを記録したとのこと。
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