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フロントハブ駆動のモーターの特性を調べるために、まずはデフォルトの設定で、グロータックローラーに押し当ててカタログの速度負荷カーブから負荷を推定しようとした。リア駆動を選べば計測は楽なのだが、どうせスポークの張りがイマイチで伝達効率が悪くなるのを嫌って、転がればよいフロント駆動にした。

携帯アプリがあって、Bluetoothで電流電圧値を飛ばせるはずなのに拾えない。ダメ元でiosではなくandroidも試したらなぜか拾えた。タイヤが場外に転がり出さないように、うまくバランスをとりながらローラーに押し当てる。ホイールの縦振れがひどくて電流値があばれる。電流電圧はリアルタイムに見るだけなので、ぐっとにらんで平均っぽい値を記録。ローラーの設定負荷を上げるとみるみる電圧も速度も下がり、カタログ値の場外へ。あまりにいい加減な値しかとれず、モーター効率が100%をこえてしまった。

コントローラーの設定をいじるためにusbでシリアル通信できるはずなのにドライバを入れても認識しない。どうやら接触不良で、接続口を横にねじると認識する。回転数をmax360rpm(約時速45キロ)に設定して無負荷回転させたところ、フルパワーで180rpmしか出ないぞ。よくよく調べるとこのモーターは24Vから48Vまで設定できて、360rpm出るのは48Vにつないだ場合である気がしてきたぞ。減速無しだから現状の23Vのバッテリーでまともに走るには巻き数を半分にするしかないぞ。

開けてみたら巻き数が多すぎて、巻き直すのは大変そうだぞ。
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しばし小休止。
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2020.02.27 Thu l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
電車が遅延しているので、自転車関係のスポーツサイエンスに関するポッドキャストのリンク集を作ってみた。

オブリーウェイ第二回
http://sidebysideradio.libsyn.com/60-obree-way-2-2020

オブリーウェイ
http://sidebysideradio.libsyn.com/58-obree-way

ケイデンス
http://sidebysideradio.libsyn.com/47-cx-is-beginning

パワーメーター入門
http://sidebysideradio.libsyn.com/episode-41

ウォーミングアップ
http://sidebysideradio.libsyn.com/episode-33

トラック競技の力学
http://sidebysideradio.libsyn.com/28-sxsradio

エアロダイナミクス
http://sidebysideradio.libsyn.com/sxsradio-21

クリティカルパワー
http://sidebysideradio.libsyn.com/episode-18
2020.02.22 Sat l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
酸欠講習を仕事上で受けたときに、酸欠には気をつけよういうことを書いたが、低酸素室の酸素濃度がどんなものか見てみたら、かなり攻めていることがわかった。
肺の中の空気の酸素濃度は13.6%と言われているが(出典)、これ以下の雰囲気で一体どうやって酸素を取り込んで運動できるのかは全くの謎であった。

さて、体内の酸素分圧は、
・動脈血100mmHg(13.1%、肺の中の空気とほぼ同じ)
・細胞周辺20~30mmHg
・静脈血40mmHg(5.3%)
とのことで、濃度差は小さくなるものの、酸素を使った生命活動は可能ではあることがわかった。
ここで、6%で活動不能になると書かれている理由がわかった。

ちなみに安静時に1回の呼吸で入れ替わる肺の空気は約1/7で、吐く息の酸素濃度は大気と肺の中の空気が混ざって16%とのこと。
2020.02.15 Sat l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
Endureを読むと、今まで断片的にかいつまんできたものが系統的に整理できてよかった。印象的だったところをいくつか。

1920年代、耐久力の限界を最初にまともな精度で調べたアーチボルド・ヒル氏は、自分の家の裏庭で呼気分析のための空気袋を背負って一周85mをぐるぐる回って酸素消費量を調べた。ペースを上げても酸素消費量が上がらない閾値があること(VO2max)を発見した。

そもそも疲労の研究は、労働者をぎりぎりまで働かせるため、軍隊をぎりぎりまで働かせるために投資されてきた。

高強度練と低強度練をした2グループのVO2maxとLTの上がり方は同程度だったが、TTE(time to exhaustion)テストと痛みへの耐性の上がり方は前者が大きい。(出典)

水分補給について、体重減少を2%以下に抑えるべしとの指標はあまり守られていない。
重水素水をトレーサーにして調べたところ、体重が1キロ減ったときに体を循環する水分は200gしか減らなかった。(出典)
糖質や脂肪は水とともに蓄えられており、使われて水と二酸化炭素として放出されることで体重が減る。

最後の章が「信じること」であるところに、オブリーウェイと近いものを感じた。ある意味、感覚をごまかしながら、うまく利用しながら、フィジカル負荷をかけて適応していく。メンタルコントロールがとても重要。
2020.02.08 Sat l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲