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fitbit inspire2を使っていたのだが、1.5年くらいたったところで純正充電器にセットしても充電できなくなった。端子の接触不良かと思ってアルコールで掃除してもダメ。電池が最後の1%になるまで充電にトライしてしまい、データを吸い出しきれずに電源が切れた。
仕方なくガーミンvivosmart4を買ったのだが、ダメ元でfitbitを充電してみるとなぜか充電できて、その後もふつうに使えている。

ガーミンが余ったので1歳児につけてみたら意外と拒絶反応がなくデータを取れている。心拍は昼間は130拍、睡眠時80拍くらいと高め。歩数は抱っこして大人が歩いた分を含むが、よく遊んだ日だと自力で5000歩をこえていそう。子供を遊ばせるというミッションも定量化できるとモチベが上がる。
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2022.02.27 Sun l 育児 l COM(0) TB(0) l top ▲
最近新訳が出たということで「科学と仮説」を読んだ。1902年に出されたポアンカレの本。数学や物理において、当時存在するとされていた不変の真理はなく、現象を都合よく説明する"便利な"仮説を選択していると指摘。仮説には、検証可能なものとそうでないものがあり、後者の中でも暗黙の定義や規約の役割が大きい。例えば幾何学は検証不能の公理から出発する。自然法則はシンプルなはずというのも信念であって、そうなるように選ばれる。他にエーテル仮説の論争などを挙げている。(この時代までエーテルの存在が議論されていたとは知らなかった)

この指摘の普遍性を示す例として、巻末の解説で、この著作の後の2つが挙げられた。
1. 一般相対性理論が人の感覚に近い点で便利なユークリッド幾何学ではなく、理論の説明に便利なリーマン幾何学で定式化された。
2. 現代ではエーテルがダークマターという名前に変わって理論の検証と棄却が繰り返されている。

言われてみるとそうだなと納得した。
最近、関連する話題がいくつかあった。

子供がわずか十数回の失敗ののち、ごはんをスプーンですくって食べる動作を習得した。ロボットの場合には桁違いに多くの試行が現状では必要だろう。リーマン幾何学をロボット制御に使うという話を見て、これに限らず根底から違うからかもと思わされる例であった。
ロボットの腕や手の巧みさと制御: リーマン幾何学に基づくアプローチ


絶対零度への挑戦は、低温の実現と物性の探求の19世紀以降の科学史をまとめたもの。現代ではただ暗記しがちな熱力学の法則も、それを知らずに実験結果から理論構築してうまくいったときの感動を想像すると身に染みる。大学1年くらいで読んでおきたかった本。このあたりだと理論を現象に整合させるのに必死で、選ぶ感じはしない。
2022.02.13 Sun l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲