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最近ほとんど乗っていない感覚であった。
Stravaのまとめが見やすい。
2022年は年間で、
走行時間33時間
走行距離740km
だった。
去年12月まではローラー5分すら週に一回未満の頻度。

ふと、無の状態から2週間で修善寺を走れる状態に上げられるか実験する気になった。

計画は特になかった。
体がどんな反応をするか未知のため、無理なく乗って体を慣らそうとした。
始めはローラー5分200Wすらやっとで気管支が詰まる感じだった。
週末の2日間で5分を4回やったところ、多少筋肉がほぐれてきた。
翌週には10分200Wに時間を伸ばす気分になった。

次の週末に3時間半の実走を1回した。
ローラーのおかげで気管支は多少マシだったが、坂では筋力が全く足りなかった。
その後食べる量が増え、体重も56キロ台→57キロ後半くらいまで増えた。
直前の週には、ローラーで1分300W、数分200W、0.5分300Wを続けて出せるようになった。
脚の形が変わった気がした。

結局出走はできなかったが、
おそらく修善寺4.5周を完走はできただろうと勝手に思っている。

レースが目標となり、長らく眠っていていくらでも眠っていられそうな体を起こすモチベーションが湧いた。
2週間前と比べたら代謝能力は大きく進歩した。
健康維持に寄与するに違いない。
この状態を望むならば、レース本番を走ることは必須ではないことに気づいた。モチベーションを上げる観点で、レースという概念は偉大だ。

ただ、満足に走るには準備に1か月はほしいと思った。
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2023.01.29 Sun l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
共通テストの問題が面白い。センター試験から名前が変わっただけではなさそう。
例えば物理では、速さは受ける力に比例し質量mに反比例する仮説が提示され、これを反駁する実験方法を考える[1] 。あるいは測定データから仮説や誤差要因を思い浮かべるようなお題。この手のことは最近よく考える。

受験で思い出したのだが、指針はこの本だった[2]。
無理しても仕方ないので忠実に沿ってはいないが、
 ・問題集の答えをすぐ見て反復
 ・模試を受けまくる
の2つはやって良かったと思う。

問題集選びは付録や同級生の私物を参考にした。何百もの選抜問題が解説付きで1000円そこらと格安。
模試も予備校通いと比べたら格安。

あとは目安時間を視覚化したマス目が見通しを良くしてくれた。全体像が見えないと不安になる。


ところで、自転車のトレーニングも似ている。
1.レースデータをみてメニューに分解
2.メニューを積み上げ
3.本番模擬

問題集はなく、環境に依るのでメニューは試行錯誤。
レースにたくさんは出れないので団地20本みたいなイベントで代用。走りながら微妙に休む感覚を得る。攣りかけてごまかすような状況を再現できれば成功。


ふわっとしたゴールまでの具体的な道を作るイメージが似ていると思う。
誰に言われたか忘れたが、練習でできないことは本番でもできない。


[1] 2021年度共通テスト物理の問題
[2] 受験は要領
2023.01.26 Thu l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
Maintaining Power Output with Accumulating Levels of Work Done Is a Key Determinant for Success in Professional Cycling
走力の指標として、パワーと維持時間の関係を表すMMPカーブがある。
26人プロ選手について、20分5.8W/kgでクライマーとスプリンターに分けた上で、procyclingstats-pointsの大小で各々2グループに分け、10秒、1分、5分、20分のパワーを比較。
走行開始直後に差があるのはクライマーの20分のみで、それ以外は差がない。仕事量をこなした後では、クライマーのすべての時間とスプリンターの10秒に差がある。

Elite versus non-elite cyclist - Stepping up to the international/elite ranks from U23 cycling
http://ghisallo.blog69.fc2.com/blog-entry-2679.html
こちらでも2000kJ以上のMMPに差がみられる。

仕事量ごとのMMPを見たいけど、仕事量を第3軸にすると曲面になって見にくい。
2023.01.20 Fri l つれづれ l COM(0) TB(0) l top ▲
意思決定の科学を読んだ。

同じ人が、言い方変えた質問に一見一貫性のない回答をする場合に、巧妙な効用関数を与えて説明を試みる。

非合理な人がいるのではなく、異なる効用関数を持つ人が、各々にとって合理的な判断をしていると考える。


感想
効用関数を用いた分析例[1]のような評価方法を、持久トレーニングの認知負荷の評価に応用できそうだと思った。
例えば、2分5本と15分2本のどちらがやりやすいか等の質問のテンプレートを用意して回答者の効用関数を作れば、認知負荷(就労および練習環境含む)が低く身体的効果の高いメニューをある程度機械的に出せるかもしれない。もし認知負荷が低くて安定してこなせるなら、多少身体的効果の低いメニューでもよいかも。
経験知の汎用化の可能性。


[1] エネルギー技術の社会的評価の例
2023.01.07 Sat l 本・論文 l COM(0) TB(0) l top ▲
ヒューマンエラーの心理学を読んだ。

ヒトは、他の生物種にも増して知覚や認知の過程で間違いを犯す。
その理由は、
1.知覚範囲が有限
2.周囲の環境を作り変える習性
3.錯覚を自ら利用する習性

五感の錯覚の事例を多数紹介している。
実際に存在するものを知覚できなかったり、
逆に、存在しないものを知覚したりする。
視覚と聴覚など、異なる知覚が混ざることでも生じる。

面白かったのは、
もらえる金額が待つほど増える期間と増加額の組合せを選ぶ実験で、
強い尿意を我慢した被験者ほど、より待つ方を選ぶ傾向があること。
衝動的な判断が抑えられたと考えられている。

錯覚が存在することと、現代社会で利用されていることを認識した上で、
うまく利用すると良いとのこと。

例えば、食事量を抑える方法として、
青系の照明の下で食欲が減退する効果の利用、
カロリーの大きい食べ物で幼少期に食あたりが生じた虚記憶を作る
などが挙げられる。


感想
錯覚を利用できそうな例として、身体的にも認知的にも負荷の高い持久トレーニングの実施がある。
身体的に効果のある負荷が分かったとして、それのやる気を出す方法については、コーチに励ましてもらう方法も含めて各自で見出す必要がある。

個人的には、例えば10分走の積み上げをするには、習慣化が有効と思っている。
歯磨きをするように、仕事から帰ったらすぐ着替えてローラーに乗り、判断や迷いの余地を与えない。
ここでは、特に何も考えない状況が望ましい。
また、ヒルクライムであっても月間600kmくらいまでは単にメニュー(2分10分60分などの一定走)をたくさんやるほど成績は良くなることが経験的にわかった。練習内容の工夫とは、自分を飽きさせずにメニューと同等の効果得るための工夫と思っている。

フィットする方法は人により異なるだろうが、心理学の専門家に相談すると、認知負荷を下げる方法のヒントが早く得られるかもしれないと思った。
その点、自分は練習に利用したことはないものの、ZWIFTはよい方法と思う。
2023.01.04 Wed l 本・論文 l COM(0) TB(0) l top ▲